安全仕様フレコン解説:製造現場で求められる静電気対策と安全性

2025.12.25

粉体・粒体を取り扱う製造現場では、静電気による事故リスクを適切に管理することが重要です。
フレコンバック(フレキシブルコンテナバッグ)も例外ではなく、内容物や使用環境によっては、安全仕様フレコンの選定が必須となります。
本記事では、製造業・物流現場で知っておくべき、安全仕様フレコンの種類と選定ポイントについて解説します。

1. なぜ安全仕様フレコンが必要なのか

粉体・粒体の充填・排出工程では、
摩擦や流動によって静電気が発生します。

静電気が蓄積すると、以下のようなリスクがあります。

  • 火花放電による引火・爆発
  • 作業者への感電
  • 製品品質への影響

特に、
可燃性粉体・溶剤・ガスが存在する環境では、
通常のフレコンバックでは十分な安全性を確保できない場合があります。

2. 安全仕様フレコンの分類(タイプ別解説)

安全仕様フレコンは、
国際的に以下の4タイプに分類されています。

■ タイプA

  • 一般的なポリプロピレン製
  • 帯電防止機能なし

用途
非可燃性製品、引火リスクのない環境

■ タイプB

  • 低エネルギー放電防止
  • 高エネルギー放電には非対応

用途
可燃性粉体だが、可燃性ガスが存在しない環境

■ タイプC(導電性フレコン)

  • 導電糸を織り込み
  • 接地(アース)が必要

用途
可燃性粉体・蒸気が存在する環境
※正しい接地管理が必須

■ タイプD(帯電防止フレコン)

  • 帯電を拡散・中和
  • 接地不要

用途
高い安全性が求められる環境
作業者の運用負荷を軽減したい場合

3. タイプCとタイプDの選定ポイント

現場で特に検討されるのが、
タイプC と タイプD の違いです。

項目タイプCタイプD
接地必要不要
運用管理厳格比較的容易
初期コスト比較的低いやや高め
安全性接地前提高い

現場の運用体制や作業者教育レベルを考慮し、
確実に安全を担保できる仕様を選定することが重要です。

4. 安全仕様選定時の確認事項

安全仕様フレコンを選ぶ際は、
以下の点を事前に確認してください。

  • 内容物の可燃性・爆発性
  • 周囲環境(ガス・溶剤の有無)
  • 充填・排出速度
  • 接地管理の可否
  • 使用回数(ワンウェイ / リユース)

5. 法規・ガイドラインへの配慮

安全仕様フレコンは、
以下のような基準・ガイドラインを考慮する必要があります。

  • 各国の労働安全基準
  • 防爆・静電気対策ガイドライン
  • 取引先・工場内安全基準

導入前には、
使用環境に適合しているかを十分に確認することが重要です。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 通常のフレコンと安全仕様フレコンの違いは何ですか?

A. 静電気対策機能の有無が主な違いです。可燃性環境では安全仕様が必要です。

Q2. タイプCとタイプDはどちらが安全ですか?

A. 運用条件によります。接地管理が確実であればタイプC、運用負荷を下げたい場合はタイプDが適しています。

Q3. 食品用途でも安全仕様フレコンは使用できますか?

A. 食品対応材質かつ安全仕様であれば可能です。詳細はご相談ください。

Q4. 特注対応は可能ですか?

A. 内容物・工程に応じた仕様提案が可能です。

まとめ

安全仕様フレコンは、
製造現場の安全性を確保するための重要な要素です。

  • 静電気リスクの有無を把握する
  • 内容物・環境に応じたタイプを選定する
  • 運用面も含めて安全性を検討する

これらを踏まえた選定が、
事故防止と安定操業につながります。

安全仕様フレコンの選定についてお悩みの場合は、使用環境・内容物をお伺いした上で、最適な仕様をご提案いたします。

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